油絵具の始め方|初心者が最初に揃える道具8つ

油絵具の始め方|初心者が最初に揃える道具8つ

深みのある色、重ねるほどに増す存在感。
油絵具はすべての画材の中で、もっとも「本格的な絵」に近いものです。


完成した作品は数百年もつとも言われる、長く付き合える画材です。

油絵具とは?まず覚える2つの特徴

①乾燥がゆっくり
薄塗りで数日、厚塗りになると数週間かけてゆっくり乾きます。「乾く前に直せる時間」が、油絵ならではの魅力です。

②深みのある発色
顔料を油脂で包んでいるため、他の絵具にはない光沢と奥行きが出ます。重ね塗りするほど色の深みが増し、完成した作品は非常に長持ちします。

アクリル絵具・水彩絵具との違い

他の画材との一番の違いは乾燥時間と扱い方の自由度です。

油絵具 アクリル絵具 透明水彩絵具
乾燥 数日〜数週間 数分〜1時間 数分〜数十分
修正 乾燥前ならいつでも直せる 乾いたら上塗りで直せる 一度塗ると消しにくい
色の特徴 深み・光沢がある 鮮やかで力強い 透明感・瑞々しさ
向いている人 じっくり描き込みたい人 テンポよく描きたい人 偶然の表情を楽しみたい人

 

最初に揃えるのは「8つだけ」

水彩やアクリルと違い、油絵具では溶き油と筆洗液が追加で必要です。

あとは筆、絵具、キャンバス、パレット。


① 油絵具

深みのある色調が特徴で、プロから学生まで幅広く使われているロングセラーです。

まずは、油絵具 10ml H911 12色セットがおすすめです。


② 筆

油絵には硬い豚毛の筆が基本です。粘りのある絵具をキャンバスに塗り込むのに、豚毛の弾力と耐久性がよくマッチします。油絵は色を替えるたびに筆を洗わず、色ごとに別の筆を使い分けます。そのため最低3本は必要です。

・KM-F 8号(フラット・豚毛):背景や広い面を力強く塗るのに使います。
・KM-F 4号(フラット・豚毛):中程度の面積の塗りや、ある程度の描き込みに使います。
・ハードリセーブル 220R 4号(ラウンド):輪郭や細部の描写に向いています。

③ 描くもの(支持体)

油絵の場合、キャンバスが基本の選択肢です。紙は油分を吸収して傷みやすいため、油絵には向きません。

最初の1枚にはトリム張りキャンバス SMがおすすめです。

④ パレット

油絵具は乾くまでに時間がかかるため、使い捨ての紙パレットが使いやすいです。使い終わったら1枚めくって捨てるだけで、洗う手間がありません。

ペーパーパレット Sは手ごろなサイズで使いやすいです。

⑤ 溶き油(ペンチングオイル)

油絵具には溶き油が必要です。絵具をそのまま使うと硬くて描きにくいことがあり、溶き油を少量加えることで伸びが良くなり、塗りやすくなります。

最初の1本は画用液 O505 ペンチングオイル 55mlがおすすめです。

溶き油の量は「少しずつ」が基本です。入れすぎると絵具が薄くなりすぎたり、乾燥後にひび割れの原因になることがあります。

⑥ 筆洗液(ブラシクリーナー)

油絵具は水では落ちません。使い終わった筆は筆洗液で洗う必要があります。描いている途中の色替えにも使います。ブラシクリーナーLT No.1 がおすすめです。

絵具が筆の中で固まると落ちにくくなります。描き終わったらすぐに筆洗液で洗い、最後はぬるま湯と石けんで仕上げると筆が長持ちします。

まとめ買いリスト・予算

8点まとめて揃える場合の目安金額です。

アイテム 商品名 税込価格
油絵具 油絵具 10ml H911 12色セット 3,850円
筆(3本) KM-F 8号・KM-F 4号・ハードリセーブル 220R 4号 2,552円
キャンバス トリム張りキャンバス SM 1,265円
パレット ペーパーパレット S 495円
溶き油 画用液 O505 ペンチングオイル 55ml 484円
筆洗液 ブラシクリーナーLT No.1 100ml 462円
合計(税込) 9,108円


最初の1枚へ

他の画材より少し多くなります。でも、それぞれに役割があって、揃えていくこと自体が油絵を始める準備として楽しい時間になります。
まず楽しんでほしいのは、色が「混ざっていく」感覚です。乾く前の絵具を筆でなじませると、グラデーションが自然に生まれます。


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